今回は、スクリューをご紹介致します。
お客様より、充填機の入口供給部分でのアンプルの流れを改善したいとのご要望があり、まずスクリュー(タイミングスクリュー)を更新しました。
通常スクリューの材質はポリアセタール(通称デルリン)を使用しますが、弊社では数年前よりUHMW-USL(通称USL材)を採用しており、お客様より好評を頂いております。
このUSL材は、超高分子ポリエチレンをベースに摺動性や耐摩耗性を高めた材料で、アンプルやバイアルに対しての滑り性は、デルリンよりも優秀です。
ボッシュ製の洗浄機や充填機の場合、スクリューの下板はデッドプレートであり、スクリューは下板に押し付ける方向で回る為、スクリューの滑り性が悪いと、容器はスムーズに搬送されずに下板に引きずられて搬送されて、最悪の場合には容器底角部分にヒビが入ってしまうことがあります。
USL材製のスクリューでは、容器がスムーズに搬送される為、運転中の音が静かなことが判ります。
スクリューの更新に際しては、入りが悪く歯抜けを起こす、または入ってゆく場所が悪く容器が倒れるなどの不具合を解消するための形状の適正化の可能ですので、ぜひご相談下さい。